ライブドアでコスプレコミュニティサイト「Cure」を担当している森です。
今回は、11月8日に開催したCure主催のリアルイベントの実現までの道のりを紹介いたします。ウェブサービスを担当されているディレクターの方に、役に立つかわかりませんが、イベントを実施する際のご参考にしていただければ幸いです。
実際はコスプレ特有の苦労話のほうが多くありましたが、「ディレクターブログ」の読者には参考にならないと思いますので、そのあたりは割愛させていただいております。
今回は、11月8日に開催したCure主催のリアルイベントの実現までの道のりを紹介いたします。ウェブサービスを担当されているディレクターの方に、役に立つかわかりませんが、イベントを実施する際のご参考にしていただければ幸いです。
実際はコスプレ特有の苦労話のほうが多くありましたが、「ディレクターブログ」の読者には参考にならないと思いますので、そのあたりは割愛させていただいております。
イベント開催までの道のり
- 企画をまとめる (7月頃)
まず、コスプレサイトを担当していく中で、ぼんやりと頭の中にあった「Cure主催のコスプレイベント」という構想を企画としてまとめます。
特にウェブサービスであるCureが「どういった目的でなんのために実施するのか?」「なぜ実施する必要があるのか?」「実施した後、なにが残るのか?」という点に重点を置きました。
ここが明確でないと、経営陣に企画の必要性が伝わらず、妄想で終わってしまいますのでここに一番力を入れたポイントです。 - シミュレーションをする (7月頃)
次に、どのくらい費用で、どのくらいの集客が見込め、どのくらいの収入があるのかといったシミュレーションをしました。ほとんどの場合、会場の費用はウェブに掲載されているので、それを参考にし、季節や会場規模などもある程度、この時点で絞り込みます。
来場者数は大規模なコスプレイベントで1000名程度となりますので、初回のイベントであるということで、100名単位で700名〜1000名のシミュレーションを行います。 - 企画を提案し、予算を申請する (8月頃)
企画の概要をまとめ、収支シミュレーションした結果を企画書としてまとめ、予算の承認を得ました。 - 運営委託先を決める (9月頃)
予算が決まりましたら、次にイベントの鍵を握る運営業者を選定します。
コスプレイベントは大規模なイベントとなるため、自社で運営するには経験と人材が不足しているため、委託先の業者を探します。 - 会場を決める (9月頃)
運営委託先を決定した後、イベント会場を運営委託業者とともに決めました。
今回は立地条件や会場の面積・空き状況のほかにコスプレ特有の選定条件なども考慮した上で、汐留住友ビルの「ベルサール汐留」という会場に決定しました。 - 協賛企業を募る (9月頃)
次に協賛いただける企業を募りました。
協賛企業を募る際には、イベントの主旨を伝える必要がありますが、1で決めた中身が薄いと協賛いただくことができませんので、ここでもやはり企画の中身が重要となってきます。
協賛いただける企業には、ブーススペースの提供や特設サイトへのロゴの掲載、当日配布するパンフレットへのチラシの折込などを特典として用意しました。 - サイト上で告知する (9月30日)
イベントの開催日時や会場が決定しましたら、いち早く告知する必要がありますので、「Cure開発ブログ」でイベントの概要をお知らせしました。
- 特設サイトを作る (10月8日、イベント1ヶ月前)
Cureの開発ブログで速報をあげた後、最新情報などをお伝えするため、1週間で特設サイトを作りました。
■Cure Cosplay Festival特設サイト
特設サイトは、最新ニュースページをブログで作ることで、後から決定する詳細情報をお伝えすることができます。イベント開催間際になりますと、お知らせ事項が増えてきますので、通常の開発ブログとは分けたことは正解でした。 - 決まった企画はすぐに告知 (10月8日〜イベント当日まで)
後から決定した事項などは、すぐに特設サイトでお知らせするようにしました。また、コスプレイヤーは土日のイベント時に次のイベントを決定する傾向があるため、週末に効果的なお知らせを掲載し、期待感を演出することを心掛けました。
最終的にイベント当日までに25個の記事を掲載することになりました。 - イベントの準備をする (〜イベント当日まで)
上記を行なうとともに、イベントの詳細を詰めていきました。正直、イベントの準備は想像以上でした (笑)。
列挙するだけでも「会場ゾーニングを決める」「ステージイベントを決める」「タイムスケジュールを決める」「ゲストを決める」「会場装飾を決める」「パンフレットを作る」「チケットを作る」「受付運用フローを決める」「プレゼントを集める」「ノベルティグッズを作る」「台本を作る」などがあり、中には業者でやってくれるものもありますが、ほとんどものは業者と一緒に決める必要があります。 - イベントを運営する (11月8日)
そしてイベント当日。
搬入から設営、各ポジションに対する指示やリハーサル・来場者対応から搬出まで主催者はすべてに関わる必要があります。一人ではとても回せないので作業を分担して行ないましたが、あっという間の1日でした。
イベント結果
最終的にイベントの来場者は1000名を超え、新しい試みも好評をいただき、イベントとしては大盛況で終わることができました。ただ、運営面については不慣れな面が多く、お客様にご迷惑をお掛けした部分が多くありましたので、この点は次回以降の改善すべき課題となります。
■コスプレファッションショー Vol.1 /キュア・コスプレ・フェスティバル
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まとめ
今回初めてウェブサービス主催のリアルイベントを開催しましたが、結論として、ウェブサービスの持つメディアパワーを改めて感じました。初回の試みにも関わらず、1000名を越える来場をいただけたことは、「Cure」が日本最大級のコスプレサイトだからこそ、実現できた結果だと思います。イベントの直前までサイト上でお知らせができるのも、ウェブメディアだからできる強みだと感じました。
リアルイベントは、コストも労力もかかり、事故の危険性もあり、デメリットも多くあります。ただ、ある一定規模のサイトとなった時に、実施することで得られるものがたくさんあると感じています。今回のイベントも一度だけだとただのお祭りで終わってしまいますが、2回・3回と継続していくことで、企画で想定したものが得られると考えています。
これからのウェブディレクターには、ウェブサービスにとどまらず、その先になにがあるのかを捉え、実現していくことが重要だと思います。
ライブドアでは新しいことにチャレンジしたいという野望を持ったディレクターを募集しています。
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