はじめまて。ポータルビジネス部の清水と申します。

まずは軽く自己紹介をさせていただきます。ライブドアに入社したのは5ヶ月ほど前で、今は転職系などのキャリアページを担当しています。

前職では求人広告の制作をしていました。転職の直接的な理由は前の会社の“解散”です。ある日、前職の社長と役員の方が「おーい、みんな集まれ〜」みたいな感じで社員全員をオフィスに集めて衝撃の一言。「会社を解散します。」

今回はキャリアページ担当視点から見た、転職事情のお話をご紹介したいと思います。

不景気の中の求人


2008年10月のリーマンショック以来の不況は1年が経った今もなお「二番底」を懸念されるほどで、景気回復の見通しは明るいとはいえません。景気が悪化すると企業は広告などの出費を抑制します。

その中でも特に求人広告は、SP でもありませんから「不景気→仕事が無い→人手は不要」というプロセスで最初にカットされるのではないでしょうか。昨年10月以降でも求人広告を継続的に出稿していたのは医療業界くらいでした。職種も医師や看護師、薬剤師はもちろん MR や CRC・CRA・介護福祉士など多岐にわたります。

また、診療報酬改定といった要因もあり、業界全体として採用活動に積極的でした。逆に採用活動を鈍化させている印象が強かったのは IT 関連の求人でした。中には懇意にしていただいた SE・PG 専門の派遣会社が水先案内人のごとく倒産するなんてことも……。

とはいえ転職活動をしてみると、IT 業界はまだマシ


転職活動では、こんなご時勢なので求人サイトと紹介会社の両方を使いました。

求人サイトはリクナビ NEXT や DODA などが有名ですね。紹介会社はリクルートエージェントなどが代表的でしょうか。いざ転職活動を始めてみると、求人数はいわゆるIIT 業界が比較的多く、SE や PG ではオープン系が人気でした。

組み込み系の採用意欲もけっこう強いと思いましたし、技術畑出身の PL・PM の需要も (他に比べれば) 悪くはありません。まあ、一番不景気だったのは人材業界でした。なにせ登録した紹介会社が倒産などという、笑うしかないような事件もありました。

自分で応募するかヘッドハンティングされるか


ちょっと話しがズレますが、人材業界の仕組みのお話をさせていただきます。

求人広告は採用企業が求人広告の媒体主に一定の金額を支払って出稿するという仕組みで、求職者はその求人広告を見て応募し、採用されます。

一方の紹介会社による転職とは、かっこ良く言えばヘッドハンティングです。紹介会社は自社でスカウトした人材を採用企業に紹介します。紹介した人が採用にいたれば採用後の年収の何割か (2〜4割が一般的) を紹介料として企業から支払われます。求人広告は誰でも応募することができますが、紹介会社はそこのエージェントが求職者のステータスを見てスカウトするかどうかを決めます。

つまりエージェントからスカウトされないと紹介会社の持つ案件には応募すらできません。そのため、人材紹介は採用単価が高い分、仕事の質もお給料も求職者の質も高いというイメージがあります。

転職しやすいのはどっち?


しかし不景気だと企業は採用費に多額のお金はかけられません。その点、求人広告だと不景気で市場に人材がダブついているので、上手くいけば10万円くらいで高いスキルとモチベーションを持った人を採用できてしまいます。

フリーターから企業の幹部までいろいろな人が見ている求人広告はまさに玉石混交。また、求職者にとっては1人当たりの採用費が低額な分、転職のハードルは低いようでした。

逆に紹介会社による転職は、一般的に人材の質が高ければ高いほど年収も上がりますから、自分の値段 (年収の2〜4割) が高いハードルとなって、企業から倦厭されてしまうという傾向もあるようです。

採用されやすい人


とはいえ、どちらの手段を使っても採用されやすい人 (採用できると喜ばれる人) の傾向はあります。例えば SE・PG ですと一昔前はヘルプデスクからスタートして最後はスペシャリストへ、というキャリアパスが一般的だったようです。

しかし、今は社内 SE・PL・PM・コンサルタント・アーキテクト・SI…とキャリアが多様化し、その分求められるスキルも多くなってきました。とりわけ人事担当者がよく口にしていたのは「ヒューマンスキル」です。まあ、これは数回の面接で分かるわけはありませんから、要は人よりもまじめそうで、人当たりが良さそうで、マネジメントができそうで、向上心がありそうと面接官に思わせた人が採用されるということですね (もちろんスキルと経験がマッチしていないと書類選考で弾かれます)。簡単に言でいえば「マネジメントができるスペシャリスト」といったところでしょうか。

転職をお考えの方、今がチャンス!?


先ほど不況下だと紹介会社による転職はハードルが高いと書きましたが、登録はしておいて損はありません。紹介会社では登録者は大事な商品。転職の第一関門となる職務経歴書の添削はもちろん面接の練習なども積極的に対応してくれたりします。

また、登録の一貫でそこの人材コンサルタントと面談をするのですが、その時にほとんどの紹介会社は口頭での自己紹介を促します。なので本番の面接直前に紹介会社の面談を受けておくと自己 PR をブラッシュアップすることも可能です。もちろん紹介される仕事も「一部上場の企業なんですが、偶然にもポストが空いて」といった美味しい求人があなたを待っている場合もあります。

最後に、「不景気に採用活動ができる企業は強い」という都市伝説は半分ウソで半分ホントです。不景気だからこそ元気な企業というのもあります。しかしもう半分の、ホントに強い企業を見つけやすいのも事実です。景気が回復すればその波にのって更なる飛躍、なんて希望もいだけます。そういった意味では、100年に1度の不景気はまたとない転職のチャンスなのかもしれません。

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