こんにちは、ブログ担当の坪田です。
今回は、先日公開したlivedoor Blogアプリを事例として、iPhoneアプリ公開までの流れと必要な情報について書きたいと思います。

■iPhoneアプリを作るために用意するもの
1,Mac OSX 10.5.5以降を搭載したMac本体
iPhoneアプリはWindowsPCでは開発できません。
iPhoneを作るうえで必要なソフトウェアはAppleから無料で提供されています。

2,Appleのアカウント
Apple storeから無料で取得できます。
URL:http://store.apple.com/jp

3,iPhone Developer Programへの登録とライセンスの購入
ライセンスは「スタンダード 10,800円」「エンタープライズ 33,800円」と2種類ありますが、自社向けの業務用アプリケーションを開発する場合でなければ、スタンダードで十分だと思います。
※iPhone Developer Program登録時、名前、住所などのprofile情報を日本語で入力すると文字化けし、正しい処理が行われない可能性があるので、必ず英語で入力しましょう。
URL:http://developer.apple.com/jp/iphone/program/
※法人の場合は「登記簿謄本、営業許可証、印鑑証明書のいずれか」「代理人申請の場合は代表取締役の委任状」が必要になります。

■iPhoneアプリの開発
iPhoneアプリに搭載する機能や挙動を検討します。今回はブログ投稿アプリという事で「出先からでも簡単に投稿できる」という投稿に必要な最低限必要な機能に絞って企画しました。
この遷移図は実際にディレクタとUIデザイナ、エンジニアの担当チームで検討し開発工程で作ったものです。
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最終的に完成したアプリは、ベータテストを行いユーザーの意見を反映させたり実機テストを行いながら仕上げていきました。

■ベータテストの実施
アプリが完成したら、すぐ申請でも問題ありませんが、ライブドアではユーザーの意見や要望を取り入れたアプリを提供するために、実際のユーザーからベータテストを開催しました。

・iPhoneアプリベータテスター募集
http://blog.livedoor.jp/staff/archives/51262678.html

「iPhone / iPod touchのデバイスID」を登録する事で、開発中のアプリを100名まインストール可能です。上記のように開発日誌で、ベータテスターを募集し、多くの意見や要望を聞いたアプリを作成しました。テスト中はTwitterのlivedoor Blog公式アカウントにReplyをもらったり気軽にやり取りを行い改善を繰り返しました。

■iPhoneアプリの申請
iPhoneアプリが完成したらいよいよAppleに申請します。
申請方法はiTunes Connectの「Manage Your Applications > Add New Application」から申請します。
URL:https://itunesconnect.apple.com/WebObjects/iTunesConnect.woa

・申請に必要な素材
-開発したアプリケーションをZIPで圧縮した物
-App Store上で表示する512px×512pxのアイコン
-アプリのスクリーンショット
-説明文章(日本語/英語)
-サポートページのURL

審査中は以下のステータスが表示されます。無事審査が通過した場合は、ステータスが、ready for saleに切り替わってから24〜72時間程度でApp Storeで公開されます。
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-waiting for review(審査待ち)
-in review(審査中)
-ready for sale(リリース準備完了)

審査が落ちた場合はAppleからリジェクトメールが送られてきます。当然メールは英語で送られてくるので、gmailやBecky!の迷惑メールフィルタを使用している場合は、迷惑メールと認識したり、見落とす可能性があるので、「@apple.com」「@asia.apple.com」ドメインのフィルタ設定をしておく事をオススメします。

今回livedoor blogのアプリでは、3回審査に落ちて4度目にようやく申請が通りました。基本的なリジェクト理由は「非公開APIの使用」「不具合がある(クラッシュするなど)」などですが、リジェクト通知のメールに理由が書いてあるので、基本的にはその通りに修正して再申請する作業の繰り返しになります。

苦労した分、リリースされた時の喜びは格別でした!

ライブドアでは、iPhoneアプリやソーシャルアプリケーションの企画に興味のあるディレクターを募集しています。