こんにちは。livedoor Blog担当の菊地です。

livedoor Blog の有料プランには様々な支払い方法がありますが、取り分け携帯電話をご利用のお客様に人気が高いのが「ドコモ ケータイ払い」です。いわゆるキャリア課金というものですね。

キャリア課金は携帯電話料金とまとめて支払いができるため、お客様にとっては安心便利で最も望ましい支払い方法の一つだと思います。

各ケータイキャリアが全てのキャリア非公式サイトに開放しているわけではありませんので、新規で導入するのはなかなか難しいのですが、幸運にも livedoor Blog のケータイ版では「ドコモ ケータイ払い」を導入する機会がありました。

そこで、今回はこのキャリア課金についてご説明します。

キャリア課金の流れ


livedoor Blog の有料プランにおけるお金の流れを図にすると、以下のようになります。

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  1. i-modeで有料プラン契約
    お客様はlivedoor Blogにログインして、有料プランに申込みます。
    その際、「ドコモ ケータイ払い」を選択すると、NTT docomo に決済要求が送信され、i-mode パスワードの入力画面に遷移します。この時、決済要求から時間が経ちすぎると自動的にタイムアウトします。
  2. 有料プラン提供
    i-mode パスワードによる認証の結果、本人性と与信の確認が取れた場合、NTT docomo から livedoor Blog にOK のレスポンスが返ります。それを受けて、お客様のブログが無料プランから有料プランに切り替わります。
  3. 携帯電話料金に合算して有料プラン料金を請求
    お客様には普段通り携帯電話料金が請求されます。
  4. 有料プラン料金 (+携帯料金) をお支払い
    お客様はその請求の通り携帯電話料金をお支払いしますが、livedoor Blog は代金請求を NTT docomo に債権譲渡している為、その内訳には livedoor Blog の有料プラン料金が含まれています。
  5. 決済代金を振り込み
    NTT docomo は手数料を差し引いた金額を決済代金として livedoor Blog に振込みます。
いかがでしょうか? 随分とシンプルですね。

実装する中身はそれほどシンプルではないんですが、ケータイで課金するお客様にとっては、これほどわかりやすい支払い方法はありませんね。事実、ケータイ向けの livedoor Blog 有料プランにおいて最も人気のあるお支払い方法です。

導入が難しいサイト


前述の通りキャリア課金はどんなサイトでも導入できるわけではなく、キャリア側の厳正な審査が必要になります。また、審査受付自体も一般に開放しているわけではない為、今日明日思い立って導入できるものではありません。

一般的には下記に該当するサイトは導入は難しいとされています。

法令に違反し、違法行為を助長する商材を扱うサイト

「殺傷能力のある武器」「違法性のある薬物」などを販売しているサイトがそれに該当します。

これは当たり前ですね。ですが、商材そのものに違法性がなくても権利侵害を助長するような商材を扱っていれば、導入は厳しいかもしれません。このあたりの範囲はキャリアによっても異なると思います。

公序良俗に反し、青少年の健全な育成を著しく阻害する商材を扱うサイト

アダルトサイトなどがそれに該当します。

ギャンブル行為を過度に煽るような商材を扱うサイト

いわゆる「情報商材」に該当する商品を販売しているサイトも難しいでしょう。「必ず当たるパチンコ必勝法」とか「マル秘競馬予想で億万長者」とか、そういった煽り方をする商材のことですね。

これらに該当しない商材を扱っているサイトであれば、いずれキャリア課金を導入できる日がくるかもしれません。

キャリア課金の今後


近年ではゲームサイトやショッピングサイトでの導入もあり、すっかり一般的なイメージが定着しつつあるのですが、「ドコモ ケータイ払い」を例にすれば、現在は一般申し込みの窓口は閉じられています。まだまだ新規導入のハードルは高いといわざるを得ません。

ですが、キャリアのもつ与信管理ノウハウと課金インフラの開放は、お客様にとってはもちろん、ケータイ向けのサービスを提供しているベンダーにとっても大きな魅力です。なにより、キャリアそのものが「課金代行による手数料収入」をこれまで以上に重要視していくのではないかと予想しています。

iPhone や Android 端末の台頭により、ウェブサービスのモバイル化は今後拍車がかかっていくと思います。その為、これまでの公式サイト課金ビジネスは変革を余儀なくされるでしょうし、当然キャリアサイドの公式課金代行手数料のビジネスモデルも変化していくはずです。

その際、18歳未満の低年齢層から、オンラインのクレジット決済に抵抗がありそうな高齢者層まで幅広くリーチでき、なおかつ与信管理も磐石な課金インフラは、「キャリア課金」だけの強みなのではないかと思います。

そうした様々な利害が一致し、キャリア課金は今後より多くのサイトで導入できる機会が増えることでしょう。意外と向こうから声をかけられるかもしれませんね!

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