モバイル事業を担当している渡邉雄介です。
Webサービスを運営していると、「アクセスUP」「PV増」といったキーワードの入った会話をほぼ毎日しているわけですが、施策を考えていると、新規ユーザーの獲得ありきで「どこに広告を出稿するか」の話ばかりになってしまうことはないでしょうか。
広告出稿をはじめとした外部でのプロモーションは頻繁にできるわけではなく、もちろん弊社のサービスも例外ではないのですが、モバイル版のlivedoorニュースは、プロモーションに頼らず、既存ユーザー向けの運用を中心とした施策の積み重ねで、7倍近くPVを伸ばしてきました。
今回は、実際にニュースで行ったいくつかの施策についてご紹介します。
左: ニュースのTOPページ 右: ケータイlivedoorのTOPページ
その1: モバイル専門の運用部隊を配備
元々、モバイル版のニュースはPC版と合同で運用していたのですが、
- モバイルニュースを見るユーザーにはどんな記事が受けるのか
- どんな見せ方、伝え方をしてあげればいいのか
この2点を徹底的に分析するため、モバイル専属のスタッフを24時間シフト制で配備しました。
その上でほぼ全てのリンク (導線) のクリック数を集計し、
- どのページで
- どの見出しが
- どのくらいクリックされて
- 何ページ読まれているか
数分単位でモニタリングすることで、数分前の運用が良かったのか/悪かったのかをログから検証しつつ、記事の差し替えや増減、見出しの見直し、掲載位置の変更などを細かく調整しました。
その結果、PC主体でモバイルに疎かった運用が、"モバイルニュースのプロ集団"と呼べるチームとなり、日々精度を高めて活動するに至っています。
その2: コンテンツ (ニュース記事) の増強
また、モバイル版のニュースはPC版と同様の記事を配信しつつも、メンズサイゾーや日刊ゲンダイをはじめ、"エンタメ一次情報に対する独自の意見、評論、コラム系のニュースソース" を、他のモバイルニュースサイトよりも先行して積極的に追加していきました。
独自の視点の記事はユーザーからの批判コメントも多いですが、コメントは絶えず、逆にサイトの活性化に大きく貢献しています。
そして最近では、ログ分析によるユーザーニーズを元に「2次元」(アニメ・マンガ・ゲーム) という他ではあまり見ないニュースのジャンルを設け、さらに数字を伸ばすことに成功しています。
なお、記事配信元を追加する際は、
- 1日あたりの記事本数が充分かどうか
- 速報性のある内容の記事が多いかどうか
- 他のニュースメディアにどの程度配信しているか
といった点に考慮して、導入後もそれらの記事がユーザーが読みたいものかどうかを見極めるために、PV単価 (PV÷金額) が一定額以下になっているかを常にチェックしています。
まとめ
プロモーションで新規ユーザーを獲得することも効果的な施策のひとつですが、モバイル版のlivedoorニュースでは、上記のような運用施策を継続的に行うことで、既存ユーザーの満足度・利用頻度を高めてPVを伸ばしています。
ライブドアでは派手なプロモーションだけでなく、着実に成果を出す運用ができるディレクターも募集しています。
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