ポータルを担当しています大谷と申します。今回は、5月7日にオープンした、街歩きのためのブログメディア「みちくさ学会」立ち上げにまつわる秘話をご紹介したいと思います。
もうひとりの担当者にして「給水塔」カテゴリも担当している阿部と二人で、なんとなく話をし始めたのが昨年年の10月頃でした。
(弊社には制度としての20%ルールみたいなものはありませんが、空いた時間を使って少しずつ形にして行こうというノリだったため、オープンまでに7ヶ月もかかってしまいました)
当初は伝統文化や和を扱おうという話が出ていたのですが、このテーマが消えた理由はどうしても内容が雑多なものになってしまい、そのブログメディアが何なのかが一言では言い表せなくなってしまう可能性があることでした。
これはとても大事なことです。ブロガーさんに寄稿のお願いをするときでさえ、何千字も使わないと行けないわけですし、せっかく専門誌を作ろうとしているのに、総合誌のようになってしまいます。
あれこれ悩んだ末に出た答えは、ふたりとも散歩が好きなので、近所にもある面白いものを紹介するブログメディアでした (これもとても大事なことです。担当者の愛がなければうまく行くはずはありません)。
次に、具体的に何が載っているブログメディアなのか決める過程で出てきたコンセプトがこちらです。
例えばBLOGOSのショルダーコピーはこれです

そして
そこに何があるかを言い表すということは、同時にそこには何が無いかを言い表すことでもあります。
このショルダーコピーの元、家から1km圏内・5km圏内――とお目にかかることのできる距離別に分類していき、通勤・通学の道のり〜休みの日にいつもと違う駅で降りてみる位のノリではなく、旅に出るくらいのつもりでなければ見ることのできないものについてはあえて外していく作業を行ないました。

結果、「みちくさ」の範囲を超えてしまうもの――たとえば船が無いと見に行けなようなものは、一挙に対象から外れて行くことになります。個人的には見たいけれども、涙を飲んで外してしまったジャンルがあることを告白します。
また、名前に「会」が付いているだけに、専門的過ぎたり、敷居が高くなり過ぎないよう、デザイン面での工夫も行いました。
このようにして、絞り込んだジャンルを元にブロガーさんにお声がけしていき、オープンまでにご賛同いただいたブロガー様をスターティングメンバーとしてはじまりました。
livedoorにとって初の"ニュース的でないブログメディア"「みちくさ学会」は、実験的なブログメディアでもあります。半年前に掲載されたブログメディアに関する記事に、こういう箇所がありました。
ただ、時事性・オピニオン性がないということは、裏を返せば記事の書き手の裾野がとても広いと言えるかと思います。趣味の世界は果てしなく広がっていますし、平日にまとまった時間は取れないが、休日にならブログを書ける、という人も世の中には沢山いるからです。
また、新たなつながりが生まれたり、読者が執筆者になり、執筆者が読者になる、といった展開も含め、紙媒体では実現が難しいところで強みを発揮できるのがこうしたブログメディア×趣味の世界、ではないでしょうか。
予期せぬ面白い展開が生まれることを期待しつつ、「街を歩くこと (みちくさすること) は、お金をかけた趣味以上に面白い!(こともある)」を合言葉に発展させていけたらと思っています。
ライブドアでは、ブログ奨学金などを通して「好き」を仕事にできるよう取り組んでいますが、社員自身も、「好き」を仕事にすることが出来ますので、ブログメディアを作ってみたい!という方のご応募お待ちしております。
1. コンセプトを固める -それは何かと答えられるようにする-
もうひとりの担当者にして「給水塔」カテゴリも担当している阿部と二人で、なんとなく話をし始めたのが昨年年の10月頃でした。
(弊社には制度としての20%ルールみたいなものはありませんが、空いた時間を使って少しずつ形にして行こうというノリだったため、オープンまでに7ヶ月もかかってしまいました)
当初は伝統文化や和を扱おうという話が出ていたのですが、このテーマが消えた理由はどうしても内容が雑多なものになってしまい、そのブログメディアが何なのかが一言では言い表せなくなってしまう可能性があることでした。
これはとても大事なことです。ブロガーさんに寄稿のお願いをするときでさえ、何千字も使わないと行けないわけですし、せっかく専門誌を作ろうとしているのに、総合誌のようになってしまいます。
あれこれ悩んだ末に出た答えは、ふたりとも散歩が好きなので、近所にもある面白いものを紹介するブログメディアでした (これもとても大事なことです。担当者の愛がなければうまく行くはずはありません)。
次に、具体的に何が載っているブログメディアなのか決める過程で出てきたコンセプトがこちらです。
「地理」というジオ情報を「観察眼」というフィルターで覗くことで見えてくる面白さの発見をアシストするブログメディア……我ながら議事録でこれだけ見せられても、なんのことかよくわかりませんね。こういう、自分たちの中ではなんとなく固まっているのですが……というのはよくあることです。そんなときは、ブログメディアの名前の次に来る「ショルダーコピー」を考えましょう。
例えばBLOGOSのショルダーコピーはこれです
読むべきブログ、見つかる わかるBLOGOSとは何かと尋ねられたときに、この1行があれば、そこに何があるかがハッキリと伝わるのではないでしょうか。我々も「路傍の世界遺産」などなど、数十個のコピーを考えました。

そして
知れば景色が変わる「みちくさ」のヒント!が決まりました。いかがでしょうか。"いつもの通勤コースにも、面白い何かが必ずあって、それを教えてくれるブログメディアだ"、というのが伝わるのではないでしょうか。
2. コンセプトを固める -思い切って捨てる-
そこに何があるかを言い表すということは、同時にそこには何が無いかを言い表すことでもあります。
このショルダーコピーの元、家から1km圏内・5km圏内――とお目にかかることのできる距離別に分類していき、通勤・通学の道のり〜休みの日にいつもと違う駅で降りてみる位のノリではなく、旅に出るくらいのつもりでなければ見ることのできないものについてはあえて外していく作業を行ないました。

結果、「みちくさ」の範囲を超えてしまうもの――たとえば船が無いと見に行けなようなものは、一挙に対象から外れて行くことになります。個人的には見たいけれども、涙を飲んで外してしまったジャンルがあることを告白します。
また、名前に「会」が付いているだけに、専門的過ぎたり、敷居が高くなり過ぎないよう、デザイン面での工夫も行いました。
このようにして、絞り込んだジャンルを元にブロガーさんにお声がけしていき、オープンまでにご賛同いただいたブロガー様をスターティングメンバーとしてはじまりました。
3. ニュースにならないブログメディア
livedoorにとって初の"ニュース的でないブログメディア"「みちくさ学会」は、実験的なブログメディアでもあります。半年前に掲載されたブログメディアに関する記事に、こういう箇所がありました。
今後も専門的なブログメディアを複数立ち上げていく。たとえば自動車やデジカメ、歴史、鉄道など、熱心なマニアが存在する分野が面白いという。これまで手がけてきたMarket Hack・TechWaveは、時事性・オピニオン性の強い内容 (= ニュースと親和性の高い内容) を扱っていました。これに対しみちくさ学会の扱う内容は、時間軸とは関係く読めるものですが、それだけに、すぐに大勢の人に読まれるようなメディアにはなりにくいとも言えます。
良質なテキストはお金にできる--ライブドアが考える「儲かるメディアの作り方」 - CNET Japan
ただ、時事性・オピニオン性がないということは、裏を返せば記事の書き手の裾野がとても広いと言えるかと思います。趣味の世界は果てしなく広がっていますし、平日にまとまった時間は取れないが、休日にならブログを書ける、という人も世の中には沢山いるからです。
また、新たなつながりが生まれたり、読者が執筆者になり、執筆者が読者になる、といった展開も含め、紙媒体では実現が難しいところで強みを発揮できるのがこうしたブログメディア×趣味の世界、ではないでしょうか。
予期せぬ面白い展開が生まれることを期待しつつ、「街を歩くこと (みちくさすること) は、お金をかけた趣味以上に面白い!(こともある)」を合言葉に発展させていけたらと思っています。
4. 最後に
ライブドアでは、ブログ奨学金などを通して「好き」を仕事にできるよう取り組んでいますが、社員自身も、「好き」を仕事にすることが出来ますので、ブログメディアを作ってみたい!という方のご応募お待ちしております。
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