ライブドアのグループ会社、ジェイ・リスティング株式会社でオンライン広告の代理店営業、メディア導入支援を担当している畑山と申します。

今回は過去にライブドアの各コンテンツにGoogle AdSenseの導入を進める上で、役に立ったと思われる、壁新聞のお話をいたします。

壁新聞はなぜ誕生したのか?


社員全員に目標の進捗や有効な情報を素早く共有をして、目標達成意識の向上や不安を取り除く事によってトライ&エラーを加速させ、会社の売り上げを短期間で増やす為の手段として、壁新聞は誕生しました。

私が社員全員に共有したかったことは、Google AdSenseの売り上げ目標を達成するための有効な情報でした。

まずはAdSenseをコンテンツに導入して貰うところから始める必要があるのですが、たとえば「PV増」を第一目標としているコンテンツの担当者などは、「広告が増える=流出が発生する」に繋がるため、安易に導入するということができません。

そのため、「流出に見合うだけの収入があるのかどうか?」「工数かけるだけの価値があるのか?」を証明していく必要がありました。

導入当初は証明するデータがないわけですから、各コンテンツ担当者の協力を引き出すことがなかなか難しく、AdSense導入推進チームの社内営業は当初は大変難航しました。ただ、会社の目標は座しているだけでは達成する事ができません。何とか社員の協力を引き出して、期間内に売上を達成しなければなりません。

そこで、何とかして証明するデータを集めるために、まずは一部のコンテンツだけ先行して動き出してもらい、トライ&エラーを実施して、成功データを蓄積する必要がありました。そこでコンテンツ担当者に動き出して貰うために、対策として生み出されたのが壁新聞となります。

実践した壁新聞施策の内容と効果


◆全社員の目に付く場所に設置

壁新聞とは、いわゆる学校の身近なニュースを校舎の掲示板に張り出すような、学校新聞のようなものです。

壁新聞はなるべく全社員の目に触れるように、社員の同線を考慮して、会社の出入り口に設置したり、休憩室に設置したりと色々な場所に設置しました。

壁新聞には売上進捗を記載するだけでなく、会社の目標達成のためには、壁新聞を読んだ方の協力が必要であると繰り返し訴えました。

その結果、各コンテンツ担当者は目標達成を強く意識するようになり、その対策としてAdSense導入の機運が高まり、積極的に広告掲載にチャレンジするコンテンツが増え始めました。

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※社外秘のため、モザイクがかかっています。

◆トライ&エラーの結果をスピード共有

上記の甲斐あって、AdSenseの導入が進み始めましたが、会社目標のハードルは高く、導入スピードの加速と利益の最大化という課題がのしかかります。

そこで広告掲載にチャレンジしたコンテンツの進捗状況とその結果の成功事例を、壁新聞で毎日報道しつづけました。

新聞を読み、成功事例を知った他のコンテンツ担当者は、「他で成功したのであればウチも試してみよう」という流れとなり、その結果、続々とAdSense導入の成功事例が生み出され、壁新聞の報道も内容もさらに充実していきました。

最後に


短期間で会社の目標という高いハードルを乗り越えなければならない時には、必要以上の力を発揮しなければなりません。会社が総力をあげて目標にコミットし、社員一人一人の機運を高め、最大限乗の力を引き出すために壁新聞は有効であると私は考えております。

機会があれば、ぜひ壁新聞を実施して、効果をお試しいただければと思います。
ライブドアでは、目標達成意識の高いディレクターを募集しています。