こんにちは、livedoorニュースで女性系のニュースサイト「才職兼美」を担当している大橋です。

2011年もあっという間に1カ月を経過しましたね。私が運営している才職兼美というサイトの読者は、ファッションも恋愛も仕事な好きな女子のみなさんです。その中にもし独身の女子がいたら、今年の目標には、「恋愛成就・結婚成就」をバーンと掲げる方も多いと思います。

ということで、定期的に才職兼美で開催している特集ページの2011年第一弾の企画として、「2011年こそお一人様を卒業しよう」という婚活を応援する企画がスタートしました。ちょうど、婚活サイトのyoubride(ユーブライド)も同じフロアで運営しているので、協力してもらっています。

才職兼美 × youbride

この企画のメインは、芸能界で活躍されている著名人に、恋愛観や結婚観について聞くインタビューなのですが、企画の実施までにディレクターとしていろいろと気にすべき点がありました。そこで今回は、インタビューを掲載するまでの道のりを時系列で7ステップに分けてお話しようと思います。

1. 著名人のピックアップ


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最初にすることといえば、もちろん「候補となる有名人のピックアップ」ですよね。ピックアップするにも、やみくもに選出するわけではありませんから、企画に合うように恋愛や結婚と関連付けができる人が望ましかったので、「結婚のプロが選ぶ 結婚のお世話をしたい芸能人2010」こんな記事を参考にしたり、恋愛にまつわる書籍の出版実績を参考にしたり、メディアでも恋愛ネタが豊富に出てくる人などをそれぞれ出し合っていきました。

もちろんその中で、メイクや衣装のありなしなど、予算とのバランスを取ることも重要です。また、「アポイントに現実味のある候補を挙げる」ことも改めて意識したいところですね。会議が盛り上がりすぎると、「じゃあ、○○さんはどうかな!」「いいけど、いま海外に住んでるよ…」とか、「明らかに予算オーバーだよ」ということになりがちなので、あくまで「企画を進めるのは自分たち」という意識を忘れずに。

こうした経緯を経て最終的な候補リストをまとめてから、出演依頼をするために事務所へアポをとります。

2. 事務所へ提出する企画書の作成


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まずアポイントを取るために必要なことといえば、最初の窓口となる事務所のご担当者に、企画趣旨を理解して了承をもらうことです。ですから、この企画書がある意味で出演可否の明暗を左右するわけですね。

今回のアポイントメントで使った企画書は、以下のような構成でした。

■媒体概要

どのような媒体で、読者はどのような属性なのかを完結に記載します。取材される側は、「タレントがどんな媒体に載って、どんな人が読むのか。結果的にどのような効果があるのか」を判断材料にします。

■企画概要

今回の企画の主旨や、その企画の中でどのように掲載されるのかを記載します。企画がタレントのイメージに合うのか、対応できる内容なのかの判断してもらいます。

■掲載イメージ

サイトキャプチャなどを使って、どのような誌面になるのかを説明します。写真やプロモーション枠のありなしなども明記します。

■インタビューの詳細

当日のタイムスケジュール、取材場所、メイクのありなし、謝礼、取材後の確認フローなど。

■担当者の連絡先

メールアドレスや電話番号などを最後のページに。

ちなみに、企画の詳細に至るまで事細かに記載されているような「重過ぎる」企画書は、相手側に圧迫感や余計なプレッシャーを与えてしまう可能性もありますので、企画書の段階では、「どんな媒体で、どんな企画なのか」という点を簡潔にまとめるのが良いと思います。

3. いざ! 出演交渉


さて、企画書が作成できたらいざ出演交渉開始です。事務所によってはFAXで欲しいという場合もありますし、メールで添付して欲しいという場合もあります。いずれにせよ、いきなり本題を送りつけるのではなく、まずは担当者にご挨拶をすべく電話をします。

電話での了解を得たら、改めて企画書を送ります。この時に、企画書だけでなく、メール本文内にも概要と希望する取材日程、撮影の有無を明記しておきましょう。先方もわざわざ開いて閲覧するわけですからサラリと流すだけで内容を把握しやすく、時間を取られずにスムーズにいきやすいです。

4. インタビュー当日までの流れ


出演交渉を経て、快諾していただけたらいよいよインタビューの日程調整に入ります。取材する内容によっては、自分自身で行うよりも、知識のあるライターに頼むのも良いでしょう。むしろ、自分が相手について知らないままインタビューに臨むことほど失礼なことはありません。ここは場慣れしたプロに任せましょう。

また撮影の有無によって、カメラマンをアサインする必要もでてきますので、ここでは何度かマネージャーさんと電話でやり取りを重ねます。ようやく、お互いの日程と場所が整ったら、あとは当日を待つのみです。

【当日までに準備するもの】

・当日のタイムスケジュール表

↓こんな感じです
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■当日の流れ
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11:40 会社を出発
12:00 現地到着
12:15 ●●さん入り
12:20 媒体説明(大橋)
12:30 インタビュー開始
13:20 インタビュー終了
13:30 撮影
14:00 撤収
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・インタビュー内容のリストアップ

本人のブログや、過去のニュース記事などを参考にしてより具体的な質問に落とし込みます。取材相手の著作やブログなどを事前に読むことで、「ちゃんと読んでくれているな」というこちらの姿勢を見せたいところです。逆にここを疎かにすると、インタビュー相手によっては「自分の本も読んでいないのか!」と取材を中断されてしまうことも…。

・当日お渡しする資料の準備

媒体の説明をする際に必要になりますので事務所にお渡ししている企画書と、イメージが伝わりやすいだけでなく話のきっかけにもなる過去のインタビュー記事は必ずプリントアウト。

今回は、結婚診断もしていただくので、無線LAN環境でipadが使用できればいいのですが、もしもの時に備えて筆記でも対応ができるように、紙でプリントアウトもしておきます。結果的に使わなかったとしても、「もしも」の時の選択肢を用意しておくことが、当日の心の余裕につながったりします。

5. インタビュー当日


インタビュー当日は、事前に用意してあるタイムスケジュールを目安に進行し、いよいよインタビュー開始となるわけですが、ここはまずインタビュー前に企画とは関係のない世間話を少しだけして相手に笑ってもらうことを必ずしています。そうすることで(わずかかもしれませんが)相手がリラックスしてくれますので、意外なお話を引き出すことができるかもしれません。

また、インタビューに夢中になりすぎて、予定していた時間内に聞くべきことが聞けなかった、ということにならないように、時間配分を意識しながら進めます。ライターにインタビューをお願いしている場合は、残り時間をこっそり教えてあげましょう。

インタビュー当日は「一発勝負」なので、失敗は許されません。正確には、失敗は許されますが、その処理を間違わなければOKです。

6. 原稿起こし


インタビューを終えて会社に戻ってからはお礼のメールを送り、あとはひたすらボイスレコーダーで文字起こし開始です。「あーこの質問しておけばよかったな〜」とか「ラーメンの話で盛り上がりすぎ!」など、自分でダメだしをしながら文章にしていきます。

たった1時間のインタビューでも全て文字にすると膨大な量になります。また、インタビューとは関係のない話も以外に多いです。なので、サービス精神でいろいろ盛り込もうとせず、「切るべきところは切る」という判断をしていかないと、意図が伝わらない冗長な原稿になってしまいます。

懺悔も終盤に近づいたころ、イントロやプロフィール、関連リンクなどを書き加えて原稿を仕上げていきます。

7. 原稿確認から掲載までの流れ


誤字・脱字を確認した原稿と、テスト環境で作成した記事イメージ画像と、撮影画像を一緒にメールで添付して、事務所の確認をしてもらいます。その時に、掲載スケジュールをメールに明記しておけば、何日までに原稿を戻して欲しいと伝えることができるので、原稿がいつまで経っても戻ってこなくてやきもきという事態を防げますよね。先方からの赤字原稿をチェックして問題がなければ、掲載の準備にとりかかります。
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もちろん、記事が掲載されたら先方に報告のメールは忘れずに行います。先方がブログで紹介してくれたらラッキーですしね(笑)!

ということで、無事に掲載まで完了したら「ふぅ〜」と一段落ともいかず、ライブドアのトップページからの誘導をお願いしたり、ツイッターでつぶやくなど、せっかく作ったコンテンツを多くの人に読んでもらう努力をしてからようやく任務は完了なのです。

最後に


「話を聞きたい人に会いにいって、話を聞いて掲載する」と、文字にすればこれだけのことですが、書き起こしてみるとかなりの量になってしまいました。シンプルなことほど、語るべきことが多いのかもしれませんね。インタビューは「人対人」の企画なので、形式ばった決まりごとではなく、ハプニングの際の柔軟性や相手側へのホスピタリティの精神が大切だと思います。

資料作りや、スケジュールを遵守することはとても重要なことですが、インタビューを快諾してくれた事務所とメールや電話を通じて信頼関係を築くことと、取材相手となる有名人との信頼関係が仕上がりは左右するのではないかと思っています。

私も日々勉強中ですが、相手の話を聞きながらも譲れない部分を守りつつ、気のきいた質問するなどのフレキシブルさも求められているのかなと思っています。