今回はおバカがテーマの映画なので、クライアントがライブドアを指名しています。
と言われたのは某広告代理店の会議室でした。

冒頭の場合、「ライブドアはおバカ」と言われているわけではなく、おバカがテーマなので、できるだけ自由な形で企画したいと思ったクライアントが、他のポータルサイトより広告の自由度が高そうなライブドアを指名したということです。

申し遅れましたが私はディレクターの谷口といいます。
masatot01

広告枠のサイズや容量は当然ながら制限がありますが、企画広告の場合はユーザーに与えるインパクトを上げるため、できるだけ柔軟に対応しようとしています。例えば昨年では、10時間再生されるバナーをポータルサイトで配信しました。通常のバナーは15秒前後ですので、10時間は異例の長さです。

そこまでして対応するのは、Yahoo! のような圧倒的なリーチがあるわけではないので、他ではやらないような企画力をアピール・実現する必要があるからです。ポジティブに言えば、非常に企画を試しやすい環境にあると言えます。

今回の記事では、企画を専門とするディレクターの方向けに、ライブドアで展開する広告企画にはどのような方法があるのかをご紹介したいと思います。

位置情報共有サービス「ロケタッチ」を使ったプロモーション


現在もっとも問い合わせが多いのが、位置情報サービスを使った店舗誘導のためのプロモーションです。

引き合いが強い背景として、各企業の宣伝担当者が「スマートフォン向けの広告企画」を社内から強く求められているためだと思います。出かけた場所などを記録、共有するサービス「ロケタッチ」はスマートフォンとの相性が特に良いからです。

ロケタッチの最近の事例では、ローソンさんとの「からあげクン」のキャンペーンがありますが、その他にも、現在様々な案が進行しています。

touch_sc
参考:ロケタッチ×Lawson タッチで集める! シール50枚の旅 | ロケタッチ

また、位置情報の企画で必ず聞かれるのが「本当に店舗に行ったのか、もしくは商品を購入したかをどう証明できるか」です。

これは効果を測定するために求められるのは自然なのですが、あまりに厳密に測定しようとすると店舗側で店員のオペレーションが多く発生したり、ユーザーがかえって使いにくかったりする可能性があるので、現在ではできるだけシンプルなものを提案するようにしています。

ポータルサイト「ライブドア」のトップジャック


ライブドアのトップページ全体の配色を変更し、ポータルサイトと一体になって商品をプロモーションするもので、15秒間の動画も展開できるため、テレビでいうCMのような存在です。そのため、提案する際も絵コンテを作る場合が多くなります。

絵コンテでは、最初にユーザーの目を引くために、ポータルサイトを破壊したり、人や物が飛び出してくるかのような演出を行う場合が多くなります。

変わったものでは、「滝川クリステル」のモノマネができる「滝川クリサヘル」さんを撮影して嘘の動画ニュース番組風のバナーを作ったり、ライブドアから遠山の金さんが飛び出してきて「仕事中にくだらないサイトを見てんじゃねえ!」と一喝するなど、自虐的な絵コンテを提案して採用されたことがあります。

上記のように変わった演出をする場合と、あくまで美しくにこだわり、商品の世界観を演出する場合があります。

ライブドアニュースでのオリジナル記事


自社のニュースサイト「ライブドアニュース」にオリジナルの記事を配信し、そのなかで商品などの紹介を行います。記事の作り方は様々ですが、基本的な構成としては、商品に関連したインタビュー記事やコラムなどの読み物を展開した上で商品の案内を行います。

クライアントにはまず、記事の切り口やテーマを提案することになります。たとえば、セキュリティソフトの会社に対しては、ネット犯罪の最新の手口を専門家にインタビューする記事を提案・作成しました。

また、保険会社に対してはターゲットである「ママ・パパ」に向けた記事として、プロレスラーの蝶野さんにパパとしての一面をインタビューして記事にしました。クライアントのターゲットと目標によって、様々な切り口で提案を行います。

chono_sc
参考:「プロレスラーは子育てに最強」蝶野正洋

このような特集記事をライブドアニュースで展開するメリットとしては、ニュースとして1記事あたり約2〜6万PVは見られるため、専門家・有名人・店舗などへの取材交渉が比較的スムーズだということです。

取材される側としても、ニュース記事のなかでPRしたい事を伝えられるので、特に商業施設などを取材するときは先方の広報に非常に協力してもらえることも多いです。

広告クライアントにしても、通常なら商品紹介のページには出ないような方でも、ニュース記事の特集としてあれば出演頂ける例が多く喜ばれます。

広告企画の提案・制作ができるディレクターを募集しています


上記がここ最近で多く扱っている広告企画ですが、広告部では広告企画の提案・制作ができる方を募集しています。これまでポータルに求められてきた広告の多くはバナーなどの「露出」なのですが、現在では企画が求められる機会がとても多くなり、また今後もさらに増える傾向にあるからです。

メディアを運営する企業の場合、自社で完結したコンテンツを作る場合も多いのですが、広告企画はクライアントや広告代理店と一緒に作るので、「他企業と組むことで、より企画の幅を広げたい制作ディレクター」が向いていると思います。

実際に様々な業種、会社の方と仕事をするので、調整が大変なときもありますが、飽きることはありません。反対に、自分だけのこだわりで作りたい人には向いていないと思います。

また、もちろんウェブ制作の経験も重要ですが、他のポータルやメディア系での制作経験がなくても、制作会社で対クライアントの経験を積んだ制作ディレクターであれば十分にこなせるはずです。

制作会社側でなくメディア側で企画するメリットとしては、クライアントに提供できるものが多いことです。制作物以外に、自社メディアでの露出を提供できる分、比較的フラットな関係で相談しながら企画できる機会が多いと思います。

ライブドアでは、メディア側で広告企画がしたいあなたのご応募、真剣にお待ちしております!
Webクリエイティブディレクター (広告制作) の採用情報
masatot02