こんにちは、ポータルグループでWeb広告の制作を担当している阿部です。
先日、個人のブログで「今だから分かる、社会人1年目のころの自分に伝えておきたい、7つの大切な心がけ」というエントリーを書いたところ、何件かリツイートしていただいたり、Facebookの「いいね!」をしていただいたりと、一定の関心をいただきました。
せっかくなのでTipを2つ加え、Webディレクターにフォーカスして追記したものを紹介させていただきます。

Webディレクターも定例報告会、企画会議、開発会議、商談などたくさんの会議に参加するため、職域を超えた意識の共有が大切です。
「プログラマーが提言している内容は皆理解できているのか?」
「営業スタッフが懸念しているポイントは伝わっているのか?」
局面は様々ですが、経験豊かなWebディレクターであればMTGのMCとなり、各者の意見を吸い上げドキュメントなどの形に落とし込みます。
新社会人1年目のWebディレクターにこれを任せるのは難しいかも知れませんが、黙っていては上記のとおり “ただそこに居るだけの人” になってしまいます。議題を理解しているのか、していないのかも周囲に伝わっていない状態です。
そんな時は「今のお話は、つまり次の様な理解でよろしいでしょうか?」と、MTGの各センテンスでこれまでの話し合いを要約して発言することで、MTGの輪に加わるという方法もあります。

人は他人を自分のモノサシで測ってしまいがちですが、自分がモノサシ自体を持ちあわせていなかった場合、あえて他人に測ってもらうのも、自分を知る方法のひとつなのではないかと思います。
営業マンからすればWebディレクターの能力を推し量る指標は、売り方やマーケティングを理解しているのか否か、というポイントになるかも知れません。また、プログラマーからすれば、このWebディレクターは果たしてシステムを理解しているのか?という基準で、能力を測ろうとするかも知れません。
Webディレクターのスキルは、そのどちらでもなかったり、あるいはその両方でもあったりと複合的ですので、それが良いか悪いかは一概に言えないでしょう。しかし一方で、異なる職域のメンバーから、自分とは異なるモノサシでの評価を受けることで、良くも悪くも自分では気づいていない長所、短所に気づかされることがあります。新人ディレクターなら、自分の特性を自分で決めてしまわず、様々な業務にチャレンジしてみましょう。

Webディレクター1年目の肩書きは、アシスタントディレクターである場合がほとんどかと思います。アシスタントですので、メインの業務はディレクターのアシストです。つまり、案件に関わるデータ調査や、資料収集、テストや実機検証など、雑務がほとんどでしょう。
しかし資料収集であっても、ただ集めて納得するのか、収集する資料の数や精度をアップさせようという意識で集めるのか、あるいはより見やすいフォーマットに出来ないものかと提出方法に気を配るのか、または提出日を前倒して提出するのか、自分の仕事のスタイル如何で信頼を獲得する方法は様々あります。
目の前の業務をこなすのはもちろん重要ですが、その先にある仕事を見据えて業務に取り組むのも大切ですね。

Web業界はアウトプットしやすいネタがそこかしこに転がっているように思います。インターネットの世界では、日々新しいサービスが生まれています。ほんの2、3年前にはFacebook、Twitterがこれほどまで、日本においても一般的に波及すると予測されていなかったように思います。
海外で産声をあげた革新的なサービスをいち早くキャッチアップして、自分のコメントを付けチームや社内で紹介するだけでも、それは立派なアウトプットなのではないかと思います。
私は数年前に営業職から制作職にジョブチェンジしたのですが、当時は自分の勉強も兼ね、その週に見つけたトレンドニュースや、目新しいサービス、広告のネタを社内のメーリングリストで流すというような事をやっていました。自分の興味関心ごとがどこにあるのか周囲に知ってもらうと共に、最新動向が知りたいときはあの新人に聞いてみるか、という空気を社内につくることにも役立ちました。

この部分に関してはWebディレクター (どんな職種) でも同じことが言えると思います。

以前、実際にあった話です。デザインが完了したページで、マークアップへ進み、本番用のプレーンテキストを流し込んだページをクライアントへ見せたところ、とても不自然な位置で改行を求められました。納得できず、よくよく聞いてみたところ、クライアントはクロスブラウザの概念を知らなかった、というオチでした。
「行頭を揃えたいので、接続詞とかで3文字足してください」というような。5年くらい前の話ですが、紙媒体への出稿経験しかないクライアントの場合は、これと似たようなことが頻発します。無駄な動きをしてしまわないよう、相手のコアなリクエストを汲み取り、気をつけたいですね。

こと受託制作や広告企画系のWebディレクターにとっては、非常に大事なトピックだと思います。トヨタ式「なぜなぜ5回」の改善活動とも近いとこがあるように思いますが、発注者がなにを求めているのか、要求のコアな部分をキャッチアップするために頭に留めておきたいですね。
さらに、開発系のディレクターであっても、今なぜ、あのWebサービスが流行っているのか、どうしてユーザーは利用したくなるのかなど、考えるために欠かせない心がけだと思います。
また、以下2つは本記事のために新たに追記してみました。Webディレクターはもちろん、社会人1年目でも肝に銘じておくべきところだと思います。

友人の祖父で、会社を経営されている方から「忙しくて大変だと言っている人は、準備不足で大変だ、と言っているのと同じ」という訓示的な話を聞きました。
仕事は、時にあらぬ方向から “降ってきたり” するので、さすが同義語だとまでは言い切れないと思っていますが、それでも場数を踏むことで「この案件には、あの時のアイデアメモが使えるかも」とか「必要だろうから先回りしてデータ、資料を用意しておこう」という心がけが自分を助けてくれる機会は多々あります。

自分を批判する言葉は素直に聞き入れましょう。ごく稀に、妬み嫉みからまったく的外れの批判を受けることもあるかも知れませんが、新人への批判意見の多くは、新人の成長を手助けするための言葉であるか、またはプロジェクトや納品物の精度を上げるための意見ですので、これは素直に聞き入れましょう。
批判的な意見に耳を貸さず、「あの先輩、上司は自分のことを分かっていない」と、そっぽを向くような事があれば、自然と「言っても聞かないヤツ」というイメージができあがります。つまり面倒なヤツというレッテルを貼られる訳です。
面倒なヤツは誰も相手をしたがりませんので、自己満足な仕事をするようになるばかりか、周囲から批判自体を受けなくなります。そして、それが正しいと思い込み、成長は鈍化し、最終的には年齢と共に裸の王様になってしまうことでしょう。新人のころから素直に批判を受け入れる空気をつくることも大切ですね。
ライブドアでは、未熟であったころの自分を忘れることなく、おごらず、仕事に打ち込むことの出来る真摯なディレクターを募集しています。
◆はじめに
先日、個人のブログで「今だから分かる、社会人1年目のころの自分に伝えておきたい、7つの大切な心がけ」というエントリーを書いたところ、何件かリツイートしていただいたり、Facebookの「いいね!」をしていただいたりと、一定の関心をいただきました。
せっかくなのでTipを2つ加え、Webディレクターにフォーカスして追記したものを紹介させていただきます。
1. 無口は"思慮深さ”ではなく、"無能”を演出する

先輩、上司はそもそも、新人にグッドアイデアや正論などを期待していません。期待しているのは、新人が何を考えているのか知りたいということと、経験の少なさからくる慣習にとらわれない意見だったりします。そして、会議で熟考していても "思慮深い人” とは受け取ってくれません。"何を考えているのか分からないやつ” あるいは最悪 “無能なやつ” と思われる確率の方が高いでしょう。
→Webディレクターの場合
Webディレクターも定例報告会、企画会議、開発会議、商談などたくさんの会議に参加するため、職域を超えた意識の共有が大切です。
「プログラマーが提言している内容は皆理解できているのか?」
「営業スタッフが懸念しているポイントは伝わっているのか?」
局面は様々ですが、経験豊かなWebディレクターであればMTGのMCとなり、各者の意見を吸い上げドキュメントなどの形に落とし込みます。
新社会人1年目のWebディレクターにこれを任せるのは難しいかも知れませんが、黙っていては上記のとおり “ただそこに居るだけの人” になってしまいます。議題を理解しているのか、していないのかも周囲に伝わっていない状態です。
そんな時は「今のお話は、つまり次の様な理解でよろしいでしょうか?」と、MTGの各センテンスでこれまでの話し合いを要約して発言することで、MTGの輪に加わるという方法もあります。
2. 他人の評価は自己評価よりも正しい

「自分はこういうタイプだ」「自分は出来る方だ」「自分には実力が足りない」など自己評価と言われるものは様々ありますが、この場合、合っているか否かなんかは実際どうでも良かったりします。大切なのは他人にどう評価されているかだったりするのです。
→Webディレクターの場合
人は他人を自分のモノサシで測ってしまいがちですが、自分がモノサシ自体を持ちあわせていなかった場合、あえて他人に測ってもらうのも、自分を知る方法のひとつなのではないかと思います。
営業マンからすればWebディレクターの能力を推し量る指標は、売り方やマーケティングを理解しているのか否か、というポイントになるかも知れません。また、プログラマーからすれば、このWebディレクターは果たしてシステムを理解しているのか?という基準で、能力を測ろうとするかも知れません。
Webディレクターのスキルは、そのどちらでもなかったり、あるいはその両方でもあったりと複合的ですので、それが良いか悪いかは一概に言えないでしょう。しかし一方で、異なる職域のメンバーから、自分とは異なるモノサシでの評価を受けることで、良くも悪くも自分では気づいていない長所、短所に気づかされることがあります。新人ディレクターなら、自分の特性を自分で決めてしまわず、様々な業務にチャレンジしてみましょう。
3. 人に信頼されなければ仕事は始まらない

大切なのは、先輩や上司 (=仕事を発注する側) の信頼を得るということになります。雑用であっても、先輩や上司は新人 (=仕事を発注される側) が信頼できる人間であるかどうかを見ています。雑用であっても手を抜かずやり遂げることで、先輩や上司 (=仕事を発注する側) からの信頼が生まれ、より難度が高く重要な仕事を与えられるようになるのです。
→Webディレクターの場合
Webディレクター1年目の肩書きは、アシスタントディレクターである場合がほとんどかと思います。アシスタントですので、メインの業務はディレクターのアシストです。つまり、案件に関わるデータ調査や、資料収集、テストや実機検証など、雑務がほとんどでしょう。
しかし資料収集であっても、ただ集めて納得するのか、収集する資料の数や精度をアップさせようという意識で集めるのか、あるいはより見やすいフォーマットに出来ないものかと提出方法に気を配るのか、または提出日を前倒して提出するのか、自分の仕事のスタイル如何で信頼を獲得する方法は様々あります。
目の前の業務をこなすのはもちろん重要ですが、その先にある仕事を見据えて業務に取り組むのも大切ですね。
4. アウトプットは求められる前に出す

新人は、自分を売り込むという作業が大切です。人に信頼されなければ仕事は始まらないという考えを書きましたが、新人と先輩が発注者と受注者の立場と考えた場合、仕事を受注したいのであれば売り込みは必要ですよね。
職場で目立て、という言葉に言い換えても良いかもしれません。そして目立つのであれば、アウトプットは求められる前に出す、ということも大切ということです。ものは作業報告や調査報告、会議や商談の議事録でも、先輩に借りた本の感想でも何でも良いと思います。
→Webディレクターの場合
Web業界はアウトプットしやすいネタがそこかしこに転がっているように思います。インターネットの世界では、日々新しいサービスが生まれています。ほんの2、3年前にはFacebook、Twitterがこれほどまで、日本においても一般的に波及すると予測されていなかったように思います。
海外で産声をあげた革新的なサービスをいち早くキャッチアップして、自分のコメントを付けチームや社内で紹介するだけでも、それは立派なアウトプットなのではないかと思います。
私は数年前に営業職から制作職にジョブチェンジしたのですが、当時は自分の勉強も兼ね、その週に見つけたトレンドニュースや、目新しいサービス、広告のネタを社内のメーリングリストで流すというような事をやっていました。自分の興味関心ごとがどこにあるのか周囲に知ってもらうと共に、最新動向が知りたいときはあの新人に聞いてみるか、という空気を社内につくることにも役立ちました。
5. 自分を雇うなら、いくらで雇うのか考える

僕が26才くらいの時にマネージメントしていただいた上司に言われた言葉です。
「自分が、自分にこのプロジェクトを任せるとして、いくら払う?あるいは、自分で自分を雇うとしたら、いくらで雇う?」という言葉。これには、ハッとしました。なぜなら、自信をもって、当時の給料分のお金を自分に支払っても良い!と言えなかったからです。
新社会人1年生のころの自分へ向けて言うなら・・・、もらった分の仕事をしているのか常に考えろ、というところでしょうか。経済社会は等価交換で成立しているので、それは自分の給与額とそれに見合った労働成果を考える際にも適応すべきですよね。
→Webディレクターの場合
この部分に関してはWebディレクター (どんな職種) でも同じことが言えると思います。
6. 相手の立場と気持ちになって考える

「お客さんが高いと言っているので、安くしてください」とか、「お客さんは赤が良いと言っているので、この特設サイトの背景を赤にしてください」とか時折、あ、このひと考えるのを放棄しているな、と感じるような交渉を持ちかけてくる新人がいますが、泣きたくなりますよね。
この場合は、「なぜ高いと思っているのか?」「なぜ赤が良いと考えているのか?」とリクエストのコアな部分をクリアにしておかないと、話がこじれる場合が往々にしてありますし、相手の立場と気持ちになって考えなければ、本当の意味で相手の満足を得ることは出来ませんよね。
→Webディレクターの場合
以前、実際にあった話です。デザインが完了したページで、マークアップへ進み、本番用のプレーンテキストを流し込んだページをクライアントへ見せたところ、とても不自然な位置で改行を求められました。納得できず、よくよく聞いてみたところ、クライアントはクロスブラウザの概念を知らなかった、というオチでした。
「行頭を揃えたいので、接続詞とかで3文字足してください」というような。5年くらい前の話ですが、紙媒体への出稿経験しかないクライアントの場合は、これと似たようなことが頻発します。無駄な動きをしてしまわないよう、相手のコアなリクエストを汲み取り、気をつけたいですね。
7. いつも なぜ? のフィルターを通して咀嚼する

相手のリクエストや質問に対して、それをリクエストする意図はなんなのか?そんな質問をする理由はどこにあるのか?と「なぜ?」のフィルターを通して考えることで、より正確に相手が求める解を返すことができるようになるというものです。
「なぜ?」のフィルターでもって相手の質問を咀嚼し、その質問の意図が分かれば、その後の返答や戦略を上手く構成することができますよね。「もっと安くなりませんか?」や「今、彼女は居るんですか?」というような質問は、何れもその質問の意図が分かれば、こちらが優位に展開することの出来るような返答や戦略を練ることができるんじゃないかと思います。
→Webディレクターの場合
こと受託制作や広告企画系のWebディレクターにとっては、非常に大事なトピックだと思います。トヨタ式「なぜなぜ5回」の改善活動とも近いとこがあるように思いますが、発注者がなにを求めているのか、要求のコアな部分をキャッチアップするために頭に留めておきたいですね。
さらに、開発系のディレクターであっても、今なぜ、あのWebサービスが流行っているのか、どうしてユーザーは利用したくなるのかなど、考えるために欠かせない心がけだと思います。
また、以下2つは本記事のために新たに追記してみました。Webディレクターはもちろん、社会人1年目でも肝に銘じておくべきところだと思います。
8.「忙しくて大変」は「準備不足」と類義語である

友人の祖父で、会社を経営されている方から「忙しくて大変だと言っている人は、準備不足で大変だ、と言っているのと同じ」という訓示的な話を聞きました。
仕事は、時にあらぬ方向から “降ってきたり” するので、さすが同義語だとまでは言い切れないと思っていますが、それでも場数を踏むことで「この案件には、あの時のアイデアメモが使えるかも」とか「必要だろうから先回りしてデータ、資料を用意しておこう」という心がけが自分を助けてくれる機会は多々あります。
9. 批判を受け入れる空気をつくる

自分を批判する言葉は素直に聞き入れましょう。ごく稀に、妬み嫉みからまったく的外れの批判を受けることもあるかも知れませんが、新人への批判意見の多くは、新人の成長を手助けするための言葉であるか、またはプロジェクトや納品物の精度を上げるための意見ですので、これは素直に聞き入れましょう。
批判的な意見に耳を貸さず、「あの先輩、上司は自分のことを分かっていない」と、そっぽを向くような事があれば、自然と「言っても聞かないヤツ」というイメージができあがります。つまり面倒なヤツというレッテルを貼られる訳です。
面倒なヤツは誰も相手をしたがりませんので、自己満足な仕事をするようになるばかりか、周囲から批判自体を受けなくなります。そして、それが正しいと思い込み、成長は鈍化し、最終的には年齢と共に裸の王様になってしまうことでしょう。新人のころから素直に批判を受け入れる空気をつくることも大切ですね。
ライブドアでは、未熟であったころの自分を忘れることなく、おごらず、仕事に打ち込むことの出来る真摯なディレクターを募集しています。
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