こんにちは!ライブドアデザイナーの杉田です。

ライブドアのデザイナーは、ポータルサイトをはじめブログやロケタッチなどのwebサービス、デコポスト・デコミィなどのモバイル系サービス、広告案件等、多岐にわたったデザインを担当しています。

今回はそんなデザイナー陣が、ディレクターブログにおじゃまして【デザイナーの”ネタ本”】をご紹介したいと思います!

デザインのデザイン


デザインのデザインデザインのデザイン
著者:原 研哉
販売元:岩波書店
(2003-10-22)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 杉田 (ブログ担当)

私が紹介させていただく本は、愛知万博のプロモーション、無印良品のアートディレクションなど第一線で活躍されているグラフィックデザイナー、原研哉さんの著書「デザインのデザイン」です。
なんだか禅問答みたいなタイトルですが、私にとって「デザインの教科書」のような本です。

デザインの歴史や、著者の取り組んだプロジェクト、社会ともの作りのあり方が俯瞰した視線でまとめられ、「デザインとはなにか」という問いが一貫して詰め込まれています。

デザイナーが情報を扱う上で著者はこう書いています。
「いかに分かりやすいか」「いかに快適であるか」「いかにやさしいか」「いかに感動的であるか」というような尺度から情報を見ていく視点こそデザイナーが情報に触れるポイントである

基本ですが、忘れがちだなぁと反省しました。

この本を読むと「デザイン」に対する見方が少し広がるのではないかと思います。

他にも興味深い内容がぎっしり詰まっているので、デザイナーだけじゃなくいろんな方が楽しめる本だと思います。興味がある方は是非読んでみてください。


"インハウスデザイナー"は蔑称か


“インハウスデザイナー”は蔑称か“インハウスデザイナー”は蔑称か
著者:山本 雅也
販売元:ラトルズ
(2005-11-01)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 小黒 (ロケタッチ担当)

デザイナーには大きく分けると、他社からの依頼を受けて制作を請け負うデザイナーと、企業に属して自社製品を手がけるデザイナーの2種類に別れますが、「インハウスデザイナー」は後者を指すものです。
本書は企業のプロダクトデザイナーに焦点を当てて書かれていますが、自社コンテンツを手がける者として身につまされる話が多く登場します。
デザインワークの7〜8割は説得作業だ。だが、そのことに気づいていないために、自らの高い能力を宝の持ち腐れにしている。それがニッポンの、インハウスデザイナーの問題である。いや、インハウスデザイナーというよりは、日本のサラリーマン全部に共通する課題である。

著者の山本氏は「デザインジャーナリスト」として、日本のインハウスデザイナーを高く評価する一方で、その責任の持ち方を問いただしています。
インハウスデザイナーは、本来その分野において高い専門性を持っている筈なので「上司がこうしろって言ったから」「担当者がこ言うから」ということを言い訳にして、結局「これは自分の仕事ではない」と責任逃れするような仕事のやりかたはもったいない!と背中を押してくれる1冊です。

871569


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著者:箭内 道彦
販売元:講談社
(2010-08-06)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 山本 (livedoorニュース、BLOGOS担当)


今回紹介させていただく本は、風とロック、東京メトロ「TOKYO HEART 」、NHKトップランナーでお馴染みの箭内道彦さんの著書「871569」です。
内容としては、広告界のトップランナー箭内さんが、テレビや雑誌のインタビュー、で語った、物を作る上で考えることや、人生を生きる上思うこと、チカラのある言葉がギュっとまとめられています。

その中でもwebのコンテンツに携わる者として、グっと来たものを3つほど
「楽しい現場から楽しいものを あったかい現場からあったかい作品を」

「広告することは応援すること」

「その表現に触れた人の人生を明日からどう変えることが出来るか」

コンテンツやサービス、広告を作っていて思うこと、
なんのためにディレクターの皆さんがサービスを作っているのか
箭内さんの言葉で目から鱗が落ちました。

他にもグっと来る言葉がたくさんあるので、
興味がある方は是非、読んでみてください。

ディックブルーナのすべて


ディック・ブルーナのすべてディック・ブルーナのすべて
販売元:講談社
(1999-02-17)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 杉山 (デコポスト、デコミィ担当)


主にデコポスト・デコミィ等のモバイルサービスを担当している杉山と申します。

私は学生の頃、絵本の研究等をしていたのですが、特に彼の絵本と私の目指すモバイルコンテンツにはいくつかの共通点があると思い、この本を取り上げてみました。

ご存知の方も多いかと思いますが、ブルーナ氏の絵本にはいくつかの特徴があります。

  • 6色のみのブルーナカラー(サイトの色設計)

  • 登場キャラクタがカメラ目線(ユーザーの意識をそらさせない工夫)

  • 12シーンの構成(飽きられないページ構成)

中でも私が感心しているのがシンプルの法則と呼ばれるもので、ブルーナ氏は小さな子供でもわかるように、表現を最小限に抑え、出来る限り簡潔にしています。
背景の色1つとっても、明るい場面では暖色にしたり、哀しい場面では寒色を使うことで、言葉や細かい説明が無くとも明確に状況を伝えることができます。

上記の事はターゲットを絞りこんだサービスを作る上でも同じことが言えると思ってます。

webサービスをやっている私ですが、初心を思い出すために時々この本を読み返しています。広く観察をし、絞り込むという大切な心構えを教えてくれる1冊です。



というわけで、今回はライブドアのデザイナーからのネタ本を
お届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
これを機会に、皆さんにもっとデザインに興味をもってもらえたら嬉しいです!

ライブドアでは、デザインに造形の深いディレクターと、
ディレクターと二人三脚で仕事ができるデザイナーを大募集しています!

bnr


次回は【デザインスキルを鍛える"ネタ本"】をお送りします。