こんにちは。結婚紹介サイト「youbride」を担当しているWebディレクターのtantanと編集ディレクターのP子です。

「youbride」発のスマートフォンアプリ「だめ彼診断」。をご存知ですか?
私たちが制作を担当したのですが、おかげさまで、独身女性のハートを掴むことができ、「AppStore無料エンタメカテゴリ」で1位という大ヒットとなりました!
しかし、私たちの通常業務は主に「youbride」のサイト運営と編集。アプリ完成までの道のりは、正直わからないことも多く、日々が試行錯誤でした。そんな状況の中、ヒットアプリが誕生したプロセスをご紹介しようと思います。

00_だめ彼TOP

そもそも何故、アプリを制作したのか?
―Webディレクターtantanが語る―


「だめ彼診断」誕生のきっかけは、「youbride」のブランド見直しにありました。その際、担当していただいた「えとじや」さんのカウンセリングの中で、いわゆる「婚活サイト」の利用を女性が決意するタイミングのひとつとして、以下のような心情が強く作用するとのお話がありました。

「カレがまだ結婚する気がないことに気づいてしまったから」
「失恋した・・・」


これはおそらく、女性であれば共感できる衝動なのかもしれません。「失恋」はともかくとして、前者の「今カレ」に対する一種のあきらめがその動機につながるという事実。これは男である私にとって新鮮な発見でした。
しかしながら、逆の立場から考えてみると容易に理解することができました。「結婚にメリットを見出せない」「結婚に踏み切る勇気や覚悟がない」といった理由から、男性はついつい時間延長をオーダーしてしまいがちです。そんな彼氏の、曖昧で事なかれ主義の態度を女性が見抜けないワケがありません。恐ろしいことに、何かを悟った女性は水面下で静かに活動を開始するのです。

ここでひとつのひらめきがありました。なるべく早期の結婚を望む女性にとって、出産やモテ期にタイムリミットがあることは少なからず意識が及んでいるはずです。すなわち、いたずらに結婚を先延ばす「今カレ」にしがみつくことは時間のムダであり、さっさと見切りをつけて別の男性との幸せな恋愛を模索すべきではないのか。この視点に立って、「だめ彼診断」アプリは生まれました。

あなたの幸せを知らぬ間に奪っている、あなたの周りにいるだめ男たちの傾向が分かる診断アプリ


この極めて明確なテーマを企画書に落とし込むまでに、あまり時間はかかりませんでした。また、「だめ男」と言えばこの方! というところで、監修として『だめんず・うぉ〜か〜』の作者“くらたま”こと漫画家の倉田真由美さんにご協力を打診。ありがたくも快く受けていただき、企画はスタートしました!

女心をつかむ方法とは?
―エディターP子が語る―


入社2日目。
「P子さんって、編集者だよね? くらたま先生が書いてくれた原稿を見てもらって、できれば意見をもらえないかな?」
というディレクターtantan先輩の依頼により、アプリチームでの仕事がスタートしました。「独身」「素敵な彼と結婚したい♥」「だめ彼にはまった経験あり」と私自身がターゲットに近しい存在(笑)だったので、仕事にすぐのめり込んでいきました。担当は、主にクリエイティブ面の「原稿」と「デザイン」のチェック。

まず原稿ですが、私が大事にしていたポイントは、「女性たちが診断結果を目にした時のインパクト」です。「インパクト」を出すために徹底したことは、穏やかな表現を避けること。あえて辛口で現実を見据えた内容を入れることにより、独身女性の心に響くと考えたからです。これらの内容をどう具体化したのかと言うと、十数人の独身女性(さまざまな職業の友人)と逢い、恋愛トークをし、その中で「辛口具合」「どのくらい現実味のあることを入れるべきか」を判断しました。

前職でファッション誌の編集をしていた頃、必ず原稿を書く前にアイテムの特徴をチェックし、試着をし、プレスの方へ取材をしていました。この経緯を経て原稿内容が明確になるので、今回も同じプロセスを踏めば「インパクト」という曖昧なテーマも具体的になるかもしれないと考え実行しました。結果、ある程度自分の中で基準ができたので、くらたま先生に考えを伝え、原稿のブラッシュアップをして頂きました。

デザインですが、実は100点満点ではないと思っています。何故、未完成だと思っているものを世の中に出したかというと「新しい試みに挑戦するスピード感」「現実的に迫る納期」を優先させたからです。この2点を優先させつつもどうしても譲れなかったのが全体の「色」です。前職時代、色で印象が大きく変わるということを学んできました。当初は、ダークトーンでまとめられ暗い印象でしたが、女性になじみ深く、今年流行しているピンクを盛り込むことにより、明るさを出すようデザイナーへお願いをしました。ベビーピンクとコーラルピンクの2色を使い分けメリハリもつけたのもポイントです。すると「なんか印象が全然違いますね! さっきの色よりもやってみたい気持ちが増しますね」とヒアリングを依頼した女性から評価を頂きました。

以上のことからお分かりの通り、アプリのクリエイティブ知識は0でしたが、なんとか形にすることができました。


リリースまで秘話 その1
「全然面白くない!」とボロクソに言われた部内レビュー会
―エディターP子が語る―


部内のプレゼンテーションは、tantan先輩の担当。「アプリの使い方」と「原稿の内容」をひと通り説明すると、男性ディレクターから「つまらない!」「もっと原稿を過激にしなよ」といったお声が多数挙がりました。先輩方も良いアプリを世の中に送り出してほしいという熱い気持ちを持ってくれていたので、私たちと意見がぶつかり合いました。もちろん、自分よりも経験のある先輩方のアドバイスは大変貴重です。
ただ、今回に限っては女性をターゲットとしていて、しかも恋愛という繊細なテーマを扱っています。部内は、男性が多く「男性目線」であることは間違いありませんでした。それを察知したtantan先輩と私の上司、女性ディレクターのOさんと部長の助けもあり、女性目線を大切にするという結論に至りました。そのため、すぐさま他部署の独身女性にアプリを使ってもらい、ヒアリングをしたところ大変好評だったので、その結果を報告し、リリースをすることになりました。

リリース後、ダメだしをした先輩方は、tantan先輩と私に「すごいな! アプリ好調で! 俺、全然女心をわかっていなかったよ。もっと女心を勉強しないとな 笑」と声をかけてくださいました。このようにお互いを認め合い、意見交換を気軽にできる部内の関係性は、弊社の強みだなと入社数ヶ月で強く感じました。

リリースまで秘話 その2
反省点はスケジュール管理
―Webディレクターtantanが語る―


電話での会話
tantan「P子さん、いまどこにいるの?? コンビニにしては遅くない?」
P子「コンビニじゃないですよ、なんと合コン中です♥」
tantan「ごめん、急に校了しないといけなくなっちゃって。言い忘れてた…。メールで送るから原稿を見てもらってもいい?」
P子「お、原稿きたのですね! では今から会社に戻りますよー!」

というP子さんが合コンを抜け出すエピソードがありました。(あのとき、P子さんと合コンをしていた男性方、すみませんでした。この場をかりて謝罪します)

上記のエピソードが物語る通り、スケジュール管理をしていたものの、正直ドタバタでした。連日のくらたま先生とのやり取りやその他、外部の方々との打ち合わせなど今思い返すと、その場の仕事をこなすのが精一杯でした。
人間、初めてのことに対しパーフェクトにこなせる人はいないと思っています。なので、アプリ進行もここでしっかりと学んだので次回のアプリ制作に生かそうと思っています。

どんなアプリが完成したのか
―Webディレクターtantanが語る―


以上をもってリリースに漕ぎ着けた「だめ彼診断」は、App Storeでの公開からわずか一週間で10万人以上の方に使っていただくことができました。これだけの注目を集められた要因は単純ではないかもしれませんが、やはり話題性のあるテーマに特化したことで、多くのメディア様にニュースとして取り扱っていただけた部分が大きいと考えられます。特に、今回は広告宣伝費ゼロで挑んでいることもあり、ツイッター等を介してのバイラル効果も少なからず寄与していると言えそうです。

さて、事が後先になりましたが、この「だめ彼診断」アプリを簡単にご紹介させていただきます。診断はセルフチェック形式になっていますので、男性女性問わずお一人でも楽しむことができます。

◆やり方はとても簡単。名前を入力し、15の質問に「YES」か「NO」で答えるだけです。


01_診断中画面


◆自分の恋愛タイプはもちろん、陥りやすいダメ男のタイプが一発でわかります。


02_診断結果(女性)


◆男性も診断することができます。「ダメ男度」をチェックしちゃいましょう。


03_診断結果(男性)


◆男女のデータがそろったら、掛け合わせで相性診断も可能です。


04_診断結果(相性診断 結果)



将来につながる恋愛、幸せな結婚をしたいと願う女性に警鐘を鳴らしてくれるこのアプリ。実は、女子会や合コンなどのパーティシーンでも使っていただけているようです。メンバー同士での相性診断もできますので、男女で盛り上がるためのネタとしても申し分ないですよね。この記事を通して興味を持っていただけた方、「なんぼのもんじゃい!」という方(笑)も、ぜひこの機会に「だめ彼診断」をお試しください!

Webディレクターtantan

「ライブドアでは、スマートフォン事業に力を入れています。この新領域へ共に挑戦してみませんか? アプリ開発・サービス企画、挑戦できる環境をご用意していますので、ご応募お待ちしております」

エディターP子

「入社年次関係なく、積極的に働けば、どんどんチャンスを頂ける会社です。私のように入社2日目からチームの一員として温かく迎えてくれるのですから。積極的に仕事に取り組める方のご応募をお待ちしております」