編集部注)本記事はディレクターブログ5周年企画生放送中内の企画「ライブ執筆」にてその場で依頼して1時間で書き上げてもらった記事をそのまま公開しております。レギュラーの記事の番外編としてお楽しみください。


こんにちは、眞子裕介です。
「ディレクターブログは開設5周年生放送」に呼ばれて喜んでいたところ、急遽、放送中に1本執筆することになりました。がんばるぞ。


今回は、ディレクターにとって必要な『無駄な運用をきっぱりと止める橋下力』についてお伝えします。


続けることは美徳なのか?


みなさんは、「前任者から引き継いだ業務」や「以前から続けている業務」をそのままの状態で続けていませんか?

自分は、決められた運用に疑問を抱かずに、そのまま継続してがんばってやるようなタイプのディレクターでした。ほんとうに、まじめに愚直に。


そもそも性格も影響したと思います。仕事を振られると頼りにされているように思えて、やる気が向上したり、コツコツやることが自分の成長につながったり会社への貢献につながっていると信じていました。


しかし、他の部署に武者修行をして、短期の運用をスタートさせたりストップさせたりしているうちに、その考え方が次第に変わっていきました。


「それなりの理由」の重みの変化


「決められた運用」は、それなりの理由があるはずですが、担当が代わったり、時代のほうが変化したりして、その「それなりの理由」の重みが下がっているような場合があります。

重みが変わったら、仕事のやり方も見直す必要がありますが、これが非常に難しい。

“仕事のやり方も見直すのは、当たり前じゃないか”と思われる方もいるかもしれませんが、実は一端はじめた仕事を見直すのは、長期的にはメリットがあっても、短期的には非常に労力のかかるため後回しになりがちなのです。

しかも、どんなに小さな仕事も会社にとってはプラス。
そして、大きな時間はかからない、小さな仕事が大量に溜まっていき、身動きがとれにくくなっていきます。


『政治』と『行政』のバランス


橋下徹さんと堺屋太一さんの共著に、「体制維新――大阪都 (文春新書) 」という本があります。

大阪都の是非は、意見の分かれるところですが、橋下市長がこの本の中で、『政治と行政』の役割分担に語っています。


手元に本がないので正確性が欠けますが、次のようなことを言われています。
『政治』は、目指すべき方向を指し示すこと。やるべき仕事とやらない仕事を明確にすること。
『行政』は、決められた内容を政治家にはない専門知識を活かして、着実に運営すること。

この本を読んだとき、僕は着実に運用することばかりを考える『行政』タイプの発想に偏っていたこと、そして、『政治』タイプの発想が必要であることに気づかされたのです。

『政治』の判断には、会社の仕事のなかで、自分の仕事を位置づけるという発想が必要になります。


「決められた運用」を変えるには?


さて、いま行っている「決められた運用」を変えるにはどうしたらいいでしょうか?
僕の場合は方法は一つでした。正直に上司に話したのです。


1)やっている運用で得ているメリット
2)やめたときのデメリット
3)やめたときに得られる時間でできる別のメリット

を説明しました。

ドキドキしながら、おびえながら、、、。

幸い、「2)やめたときのデメリット」よりも「3)やめたときに得られる時間でできる別のメリット」が大きく、あるべき姿が予想しやすかったこともあり、あっさりと通りました。

上司「あ、いいよー」
僕「えっ。。。やったーだけど、でも、あっさり」

僕の場合は、部署移動したタイミングだったので、タイミングもよかったのかもしれませんが、
いま考えると、上司も、うすうすは気がついていたのかもしれません。


『無駄な運用をきっぱりと止める橋下力』の流れ


今回は、あっさりと認めてもらえましたが、実際はもっと説明力が必要になるかもしれません。

1)まずは自分の仕事を書き出す
2)業務ごとに「会社への貢献度」をメモ
3)あるべき論の検討
4)上司と相談

すべては上司を説得できるかどうかですから、
その業務の『会社の貢献度』を正確に見積もり、あるべき論をしっかりと説明する行動かかっています。

数年前と変わらない仕事を続けているようなら、見直しするいいタイミングだと思います。

無駄な運用はきっぱりと止め、会社に貢献できる業務にフォーカスしていきましょう。


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参考
橋下市長が主張する「政治と行政の違い」こそ、政治は問われるべき