こんにちは、データホテルでwebサイト開発を担当している松本です。
データホテルでは「インフラで世界を変える。」というスローガンのもと、まるで一流ホテルに滞在しているかのような質の高いデータセンターサービスをご提供しています。
今回はディレクターにとってもサーバーの知識を蓄えるのにぴったりなVPSについてご紹介します。
ディレクターにとって悩ましい存在のサーバー
仕事柄、ディレクターの方とお話をする機会も多いのですが、その際によく感じるのは、最新の技術やトレンドについては勉強されていても、それらを足元で支えるサーバーについては敬遠されている方が多い、ということです。しかしながら、サーバーがらみで大変な目にあったという経験を持っている方は予想以上に多いのではないでしょうか。
よく聞く失敗に、 サイト全体を別のサーバーに引っ越す場合などに、元のサーバーでは動いていたスクリプトが引越し先では上手く動作せず、調べてみるとサーバーの設定を間違っていただとか、キャンペーンサイトでサーバーの性能が足りず全然つながらなくなってしまったなどがあります。
トラブルが起こる原因については様々なものがあると思いますが、ディレクターとしては是非とも避けたい問題ですよね。そうであれば、ディレクターにとってもサーバーの知識を得ることは損にはならないはずです。
共用サーバーから一歩踏み込みたい人におすすめなVPS
サーバーについての知識を得たい場合、比較的簡単に導入できるのはレンタルサーバーなどの共用サーバーです。自分でレンタルした共用サーバーにWordPressを入れてみたり、独自ドメインを設定してみたり、それだけでもサーバーを身近に感じられるかと思います。
しかしながら、共用サーバーの場合、サービスの性格上何かと制限が多かったり、逆にお膳立てされすぎていて、そこからさらにもう一歩踏み込みたい人、サーバーの知識を増やしたい人には物足りないかもしれません。
そういう方におすすめするのがVPS(バーチャル・プライベート・サーバー)です。
最近になって月額1000円前後のプランも登場するなど、価格もこなれてきたこともあって、にわかに盛り上がりを見せているVPSですが、共用サーバーとはどのような違いがあるのでしょうか。
「仮想化技術によって、共用サーバーを...」などという詳しい説明は、IT用語辞典などに譲るとして、個人で借りることを考えた場合、共用サーバーとVPSの一番の違いは管理者権限があることではないでしょうか。
サーバーの設定に制限の多い共用サーバーと違って、管理者権限のあるVPSであれば、サーバー一台をまるごとレンタルする専用サーバーのようにサーバーの設定をカスタマイズすることができるのです。
webディレクターがVPSを利用する4つのメリット
では、WebディレクターがVPSを利用すると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。以下にご紹介したいと思います。
1. コマンドの習得が可能
Webディレクターが普通にPCを使って作業をするぶんにはなかなか触れる機会のないコマンドプロンプトやターミナルを利用したコマンド操作ですが、サーバーの操作をするには必須の操作となってきます。業務で利用しているサーバーに初心者がアクセスしてコマンド操作でサーバーの設定を変更...などということはまずありえないと思いますが、それゆえに始めるきっかけをつくってあげないといけません。
個人的にVPSを借りている場合には、まずはコマンドの習得から始めるのがよいでしょう。(といっても、設定にはくれぐれも慎重に!よく調べたうえで自己責任で行なって下さい。)
2. 自分好みの環境を作れる
昨今は、高機能なWebアプリケーションもオープンソースで提供されているのだから恐れ入ります。中には試してみたいアプリもあるとは思いますが、共用サーバーの場合、サーバー要件によってはインストールを断念しなければならないこともあります。
一方、環境設定の自由度が高いVPSの場合、サーバーの要件に必要なモジュールなどをインストールすることによってたいていのものはインストールが可能です。その上でそのWebアプリが業務に使えるかどうかじっくり検討してみたり、サイト制作のアイデアの参考にすることができます。
また、職場で利用しているRuby on Railsなどのwebアプリケーションフレームワークがあるなら、それをインストールしてフレームワークによる開発を疑似体験するのもよいかもしれません。実際の制作過程を体験するだけでも開発のイメージがつきますので、エンジニアさんとのコミュニケーションもより円滑になるかも知れませんね。
3. WebDAVを使ってパーソナルクラウドにも
SDカードに数十ギガのデータが入る時代ですから、何かとデータ量が増えがちな世の中ですが、大切なデータはローカルだけでなく、サーバーにもバックアップをとっておくと安心です。 WebDAVを利用するとあたかも外付けHDDの感覚でサーバーを利用することができます。またWebDAVとSVNなどのバージョン管理システムを組み合わせることによって、なんちゃってDropbox的なサービスを自分で作成することも可能です。
4. サーバーエンジニアとの意思疎通もスムーズに
と、 ここまで来ると、サーバーエンジニア(ホスティングしている場合はサーバーのサポート窓口)ともかなり意思疎通ができるようになっているはずですし、サーバー環境を構築する過程で発生する作業についても具体的なイメージを持てるようになっているはずです。これにより、前述したようなコミュニケーションミスによる手違いや抜け漏れなどにも気づきやすくなり、事前にトラブルを回避することにもつながるのではないでしょうか。
一番重要なのは、「自分がわからないところはどの部分なのか」がわかるようになるということでしょうか。
ここまで述べたとおり、Webディレクターがサーバーの知識を増やしていくのに有用なVPSですが、個人で利用するとはいえ専門知識を要するので、サーバー設定はくれぐれも慎重に行って下さい。
ちなみに弊社でもVPSサービスEX-LITEを提供しています。こちらは、スケールアウトによる機能拡張も可能なクラウドサービスとなっておりますので、これからのトレンドであるクラウドを体験したい方にもおすすめです。是非一度お試し下さい。(2週間無料のお試しプランもございます。)
データホテルでは、サーバーの知識も貪欲に増やしていきたい!というディレクターを募集しています。
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