
こんにちは。忙しい時期にNHN Japan初となる男性の育児休業を取得した菊地です。livedoor Blogを担当しています。
livedoor Blogは先月で9周年を迎えました。そして今私は34歳になっています。長いですねー。いや、短いですかねー。でも私がこの業界に入ってから7年が経ちますが、自分の人生を振り返って、「色々あったなあ」と感慨にふける程度には、長い年月のような気がします。まあ何が言いたいかというと、割りとみんないい歳になりましたよね。と、いうことです。
この歳になると、周りも結婚や出産のラッシュだったりして、若い業界のように思われているインターネットサービス業も、ぼちぼち「家庭」を意識する人達が増えてきたなあ、と思うわけです。といったところで、そろそろベテランになってきたwebディレクターが、いきなり育児をやらされるケースも増えてきたように見えるので、今回は子育て1年目に押さえておくべきポイントを紹介します。
授乳方法の選択
「のっけから仕事と関係ないじゃん!」と思われるかもしれませんが、授乳のタイミングは、そのままワークタイムに影響を与えます。
赤ちゃんへの授乳はざっくり「完全母乳」「完全ミルク」「混合授乳」の3つの系統に分けられます。赤ちゃんが生まれてからの約1年は、全てこの「授乳」のやり方で生活のリズムが決まります。特に、職場復帰を予定している場合はとても重要な要素となります。
奥さんが職場復帰を急がない場合
「完全母乳」がオススメです。
この場合男性は授乳に参加できないので、仕事や他の家事に集中すべきです。ただし、母乳育児はかなり体力を消耗する(1日600~800kcal消費すると言われています)ので、男性は奥さんに色々と気を遣ってあげてください。
奥さんが職場復帰を急ぐ場合
「完全ミルク」がオススメです。
女性の体は、一度でも母乳育児を開始すると、簡単に卒乳できなくなります。3時間に一回は授乳か搾乳をしないと、乳腺炎になってしまいます。オフィスに通いながらその対応をするのは中々難しいと思います。ミルクに赤ちゃんが慣れていると、保育園での授乳が可能になります。
旦那さんも時間問わず育児に参加する場合
「完全ミルク」「混合授乳」がオススメです。
深夜の授乳等もパパが参加することができます。夫婦共に体力を使うので大変ですが、父親の実感も味わえるのでオススメです。
その他、「職場で搾乳して職場の冷蔵庫で保存して家に持って帰る」という方もいるようですが、その辺りは夫婦でよく相談し、仕事と育児を両立できる体制をつくりましょう。
一時保育の活用と病児保育対策
子育て中はとかく予想できないトラブルが舞い込むものです。
「自分の担当案件が今日リリースなのに、妻がインフルエンザ発症、赤ちゃんも38度の熱を出し保育園で預かりを断られた。」などというケースが本当にあります。しかもまれにではなく、わりと頻繁にあります。
その度にプロジェクトメンバーやクライアントに頭を下げるわけにはいかないので、非常時のパイプをいくつか用意しておくのが望ましいでしょう。
一時保育
正式な入園手続きを踏まなくても、「1日だけ」や「数時間のみ」という単位で赤ちゃんを預かってくれる施設があります。
一般的な新生児保育をやっている施設であれば、一時保育サービスをやっている場合があります。最寄りの駅前や、オフィスの近くに何らかの施設があるので、各行政施設の相談窓口で連絡先を押さえて、面談を済ませておきましょう。
※webに情報が無いケースが多いです。役所で候補施設を確認すると良いです。
ファミリーサポートセンター
ファミリーサポートセンター(略してファミサポ)は、住んでいる地域において、育児や介護の援助を「受けたい人」と「行いたい人」が会員となり、互いに支援しあう互助組織です。
自分の子育てが一段落した主婦の方等が、依頼のあった家庭に赴き(または送り届ける)、赤ちゃんを自分の家で預かってくれます。行政機関が審査し、身元もしっかりしている会員なので、安心して預ける事ができます。
病児保育
前述したような施設でも、病気にかかっている赤ちゃんを預かってくれる施設は多くありません。
※ファミリーサポートセンターは平成21年度から病児保育に力を入れています。
数少ない病児保育施設の中でも、フローレンス特別非営利活動(NPO)法人は設立当初から病児保育問題に取り組んできた実績のある団体です。現在は東京、千葉、神奈川の一部地域でのみ活動していますが、必ず子育て問題に悩むビジネスマンの力になってくれます。
Facebookページ
公式Twitterアカウント
代表:駒崎弘樹さんのtwitterアカウント@Hiroki_Komazaki
各種保険制度や助成制度の確認
今回は「関東ITソフトウェア健康保険組合」を例にとって説明します。
出産育児一時金・出産育児付加金
妊娠4ヶ月(85日)以上の分娩について、1児につき「出産育児一時金」420,000円(産科医療補償制度対象分娩でない場合は390,000円)、「出産育児付加金」90,000円の計510,000円(産科医療補償制度対象分娩でない場合は480,000円)が給付されます。
被保険者が出産したとき
こちらは、基本中の基本、出産時の給付金です。うっかり申請を忘れないように、保険組合の資料をよく読んでおきましょう。
子供が生まれた場合の「被扶養者(異動)届」
簡単に言うと「保険証」を作ります。産後5日以内に被扶養者の届出用紙を事業主を経由して提出する必要があります。人事の人に聞けば一発です。
医療費関係
かなり複雑で、取り上げるのが難しいため省略します。しかし、医療費の保険適用は子育てには重要なポイントです。必ず組合のホームページに保険給付に関する資料があるので、急な病気や怪我の時も慌てずに済むよう、キチンと目を通しておきましょう。
各自治体の助成金
各自治体には育児に関する助成制度があります。住んでいる地域によって内容が異なるので、出生届を出すときについでに確認しておきましょう。
例:東京都のライフステージコスト別ランキング
実は渋谷区が一番子育てしやすいんですね。意外!
ヒカリエ勤務者は渋谷区移住もよろしいかと。
いかがでしたでしょうか?事前の準備が重要なのは、ディレクションも育児も一緒ですね。
NHN Japanでは未来の後輩達を育てることの出来るディレクターを募集しています。
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