こんにちは、新規サービス開発のディレクターをしている川野辺(Nobe)です。
LINE株式会社では4月9日、自社初となる電子コミックサービス「LINE マンガ」をリリースしました。今回は、LINEマンガプロジェクトにおいて苦労した所でもある、「社内調整」について記事を書きたいと思います。
社内調整のレベル感
上図は、A~Dの4段階に社内調整の重要度を示したものです。高レベルのものは事業リスクに関わるので、責任者ときっちりと合意形成を行い、逆にレベルの低いものに関しては自分色を出したやり方で案件を進めることで、より良いコンテンツ生み出せるのではないでしょうか。
プロジェクトメンバーの構成例
- 責任者(事業、コンテンツ、企画)
- プロジェクトマネージャー(以下、PM)、ディレクター
- デザイナー
- 開発エンジニア
多くのプロジェクトでは、各担当部署のそれぞれで責任者が存在するので、後々問題とならないよう、フェーズに応じて各責任者に合意を取りつつ案件をすすめる必要があります。
立ち上げ初期から実装までの社内調整ポイント
プロジェクトの立ち上げから実装までには様々なステップが存在します。ここでは時系列に沿ってステップを整理し、それぞれのステップで行うべきこと、注意すべき点を紹介します。
開発初期(導線設計と画面策定)
Step 1 要件整理
このステップで行うこと
- 競合調査
- 企画をベースに、サイトマップを作成
- 導線設計と必要ページの洗い出し
- 画面を用意する
ディレクターがごりごりドキュメントをまとめるフェーズです。決済、購入、レビューなど、細かい仕様策定の段階で画面遷移が変わってくるものあるため、この部分は自分思い込みでカッチリ決めすぎない事がポイントです。
Step 2 各作業担当者とのすり合わせ
このステップで行うこと
- ドキュメントを元に全体の流れをデザイナー及びエンジニアと協議。
エンジニアには、プロジェクトの方針、作業範囲を共有し、デザイナーとはデザインの方向性を握っておきます。ここまでは、現場担当とPMレベルでまとめていきます
Step 3 最初の社内調整ポイント
このステップで行うこと
- ドキュメントの精査
- 責任者の合意を取っておく
開発、デザイン方針をそれぞれの担当部署責任者との間で合意を取ります。各担当者とのすり合わせをしっかり行い、説得力のあるドキュメントを残すことがここでの目標です。また、決定した事項の共有はもちろん、自分の企画案もここで提出しましょう。
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